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ジョブカン、新型コロナウイルス感染拡大による働き方の変化を調査。交通費精算は約1/4 Slack打刻は約2.5倍に。テレワークやオンライン商談の積極的推進が影響か

株式会社Donuts(東京都渋谷区、代表取締役:西村啓成 以下「当社」)は、当社が提供する、クラウド型バックオフィス支援システム『ジョブカン勤怠管理』と『ジョブカン経費精算』を利用している企業を対象に、交通費精算および打刻数と打刻方法に関するデータ集計を実施しました。

【調査の背景】

新型コロナウイルスの感染拡大は各企業に大きな影響を与えています。あらゆる企業で働き方改革が推進され、リストラや休業せざるを得ない場合も見られます。また、鉄道各社の収益や鉄道使用率がともに6割減といったデータが表しているように、移動する人の数も大きく減少していることがわかります。こうした背景から、ジョブカンの持つ交通費精算・出退勤データの分析を行いました。

■交通費精算

・5月の費用総額100,249,422円は、1月の347,228,157円と比べ、28%と大幅に減少
・緊急事態宣言が終了した6月は増加傾向が見られたが、感染が再拡大した7月に再度減少

■打刻数

【東京】
・5月の打刻数は4,598,857回で、1月の打刻数5,608,562回より約20%減少
・7月の打刻数は6,175,901回で、1月の打刻数(同上)の110%に上昇
【東京以外】
・5月の打刻数は5,094,117回で、1月の打刻数5,710,224回より約20%減少
・7月の打刻数は6,452,623回で、1月の打刻数(同上)の113%に上昇
⇒緊急事態宣言終了に伴い、出勤状況も着々と戻っています。

■打刻方法

ここでは全打刻方法のうち、特徴的な推移である2種類(Slack打刻、PCマイページ打刻)について分析します。

【Slack打刻(東京)】

※ビジネスチャット「Slack」とジョブカンを連携させることでSlackのチャンネルで打刻する方法
⇒7月の打刻数は171,323回で、1月の打刻数68,601回と比べて249%に上昇

【PCマイページ打刻(東京)】

※スタッフがそれぞれのPCマイページから打刻を行う方法
・東京では、7月の打刻数は1月の打刻数に比べ135%に上昇。
・一方、東京以外の地域では7月の打刻数が1月の打刻数の144%に上昇。

【オフィス打刻&オフィス以外打刻】

オフィスでしかできない打刻方法とオフィス以外でできる打刻方法による打刻数の推移をみました。
※オフィスでしかできない打刻方法:ICカード打刻(ICカードのタッチで打刻する方法)・指静脈打刻・WEB打刻(打刻用パソコンを使用して、スタッフコードの入力や名前を選択することで打刻する方法)
オフィス以外でできる打刻方法:PCマイページ打刻・モバイルマイページ打刻(スタッフがそれぞれのモバイルマイページから打刻を行う方法)・Slack打刻・LINE打刻(コミュニケーションアプリ「LINE」とジョブカンを連携させることでLINEのメッセージで打刻する方法)
3月中旬頃を境に、オフィス以外での打刻が増加。一方、緊急事態宣言終了後の6月中旬頃にオフィス内での打刻が増えています。したがって、オフィス内での業務に戻っていると考えられます。

■総評

・オフィス外での打刻が増加していることから、「withコロナ」を掲げ、テレワークなど働き方改革が進んでいると考えられます。
・オンライン商談の普及により、外回り営業や出張が抑制され、交通費が減少したと言えます。
・新型コロナウイルスの感染が拡大する中、4月7日に緊急事態宣言が発令されました。その前後にテレワーク勤務に踏み切った企業が多かったものと思います。働き方の変化は、打刻方法や交通費に直結しますが、データには顕著に表れています。

■専門家の意見

社会保険労務士法人みらいコンサルティング 社会保険労務士 吉田爵宏(たかひろ)様

総務省の「通信利用動向調査」によれば、テレワーク制度を導入している企業は2019年9月時点で20%程度であり、運用を十分に検討する時間もないまま、テレワーク勤務を開始した企業も多かったのではないでしょうか。新型コロナウイルスが日常となりつつある今、出社頻度も増加傾向にありますが、冬に向けて感染者数が増加するという予測もあります。テレワーク勤務が今後も続くことを想定し、実際に運用してきた中での課題も踏まえ、改めてルールを整備しておくことが大切です。
また、テレワーク勤務によって社内のコミュニケーション不足を感じる企業も多いと思います。業務面での影響に留まらず、従業員のメンタルヘルスの不調も想定されますので、新入社員へのフォロー体制やオンラインでの交流会など、コミュニケーションを促す施策を取ると良いでしょう。
ライフスタイルの変化により、企業の在り方が問われていると感じます。業務全般のデジタル化が進む中で、今回の出来事を転機と捉え、生産性を下げない仕組みや働き易い環境を構築していくべきだと考えています。業務フローの見直しやシステム全般のクラウド化など、必要に応じて外部専門家の協力も仰ぎながら進めて行きましょう。

■調査概要

【調査タイトル】
新型コロナウイルス感染拡大による勤怠状況への変化
【調査対象方法】
・ジョブカン勤怠管理契約済みの一部企業(無作為抽出)出退勤打刻データ:80,441,357件
・ジョブカンワークフロー経費精算ユーザーのうち、経費精算機能を使用した117,529名
【調査期間】
2020年1月1日〜2020年7月31日

■ジョブカンについて

ジョブカンシリーズは、「ジョブカン勤怠管理」を始めとし、「ジョブカン経費精算」「ジョブカンワークフロー」「ジョブカン採用管理」「ジョブカン労務管理」「ジョブカン給与計算」の全6サービスからなる、バックオフィス業務を効率化するクラウドサービス群です。企業の創業期から成熟期まであらゆるステージ・規模に対応しており、現在90,000社以上が利用しています。高機能ながら簡単に使えるため、ITリテラシーが高くない場合でも安心して導入可能。また低価格で利用できるため中小規模の企業にもフィットします。点在する各領域を効率化しながら、システム・データの一元化を進めることで大きな効果を生むことができます。
・公式サイト:https://all.jobcan.ne.jp/

■株式会社Donuts 概要

・所在地  :東京都渋谷区代々木2-2-1 小田急サザンタワー8階
・代表者  :代表取締役 西村啓成
・設立   :2007年2月5日
・事業内容 :クラウドサービス事業、モバイルゲーム事業、WEBサービス事業
・企業サイト:https://www.donuts.ne.jp/